訪問看護を利用するとき、「24時間対応体制強化加算」と「緊急時訪問看護加算」という重要な制度があります。この2つは似た目的を持っていますが、それぞれ適用される保険(医療保険と介護保険)が異なり、要件や対象者にも違いがあります。本記事では、これらの加算の仕組み、要件、適用方法について簡単に解説し、どのように活用できるのかをわかりやすくお伝えできればと思います。
目次
- 24時間対応体制強化加算とは?(医療保険)
- 緊急時訪問看護加算とは?(介護保険)
- 共通点と相違点
- 利用するメリット
- 利用の際の注意点
本文
1.24時間対応体制強化加算とは?(医療保険)
24時間対応体制強化加算は、医療保険を利用した訪問看護サービスで、緊急時のサポート体制を強化するために適用される加算です。
対象
医療保険制度に基づく訪問看護を利用する方。
目的
夜間や休日も対応できる体制を整備し、利用者が安心して在宅療養を続けられるようにすること。
要件
- 24時間365日、利用者からの連絡を受けられる体制を構築。
- 必要に応じて、緊急訪問を実施できる体制があること。
- 利用者や家族に事前に説明し、同意を得る。
適用例
がんの終末期ケアや重度の慢性疾患を持つ方など。
2.緊急時訪問看護加算とは?(介護保険)
緊急時訪問看護加算は、介護保険を利用した訪問看護で、急な体調変化に対応するための加算です。
対象
介護保険制度を利用し、要介護認定を受けた方。
目的
高齢者が緊急時にも安心して暮らせるよう、迅速な訪問ケアを提供すること。
要件
- 緊急時に利用者が訪問看護ステーションに連絡できる体制を整備。
- 緊急時の訪問が可能であること。
- 利用者との契約書に緊急時対応について明記。
- 1ヶ月に1回、算定可能。
適用例
介護保険認定を受けている特定疾患などに当てはまらない疾患を持つ方など。
3.共通点と相違点
共通点
- 利用者の緊急時に対応する24時間体制を整えることが目的。
- 緊急連絡を受けた際に訪問対応が可能。
- 事前に利用者への説明と同意が必要。
相違点
対象者
- 医療保険: 医療ニーズの高い患者。
- 介護保険: 要介護認定を受けた利用者。
4.利用するメリット
- 夜間や休日でも安心して療養できる。
- 医療的な緊急対応が必要な場合にすぐに支援が受けられる。
- 高齢者の突発的な体調変化に迅速に対応可能。
- 家族の精神的な負担を軽減。
5.利用の際の注意点
- 利用する訪問看護ステーションが対応しているか事前に確認。
- 加算は月単位で適用されるため、条件を満たす必要あり。
- 緊急連絡先や連絡方法を事前に確認しておく。
- 救急車などとは違い、緊急連絡から到着までは時間を要する場合もある。
まとめ
「24時間対応体制強化加算(医療)」と「緊急時訪問看護加算(介護)」は、どちらも利用者が安心して在宅療養を続けられるように設計された加算制度です。それぞれの適用条件や目的を理解し、利用者の状況に合ったサービスを選ぶことで、より充実した支援を受けることができます。利用する際には、訪問看護ステーションやケアマネージャーと相談して、具体的な手続きや条件を確認してください。本記事が、加算制度の理解に役立てば幸いです。
コメント